由緒ある古社
先日、埼玉県加須市にある玉敷神社を参拝に伺ってきました。
この日も猛暑。
それにも関わらず、若い女性の方など参拝される方が何人かおられました。
日本の伝統文化を大切にされる方が増えてきて嬉しい限りです。
近年は、衛生上の観点からお清めが中止されている神社が多いのですが、こちらではアルコール消毒が置いてありました。
これは、全く初めての経験です。
伝統文化の中に近代的な視点も織り込んだ素晴らしい応対だと思いました。
鳥居をくぐると、不思議なことに暑さがスッと和らぎました。
それもそのはず。
社伝によると、大宝3年(703年)に創建された由緒ある古社なんだそうです。
また、江戸神楽の原形を伝える国指定重要無形民族文化財「玉敷神社神楽」が保存され、年四回祭礼の祈りにて披露されているとのこと。
一度、演目を拝見してみたいものです。
いつの時代からか、日本のこのような伝統文化や歴史を教えられなくなってきた気がします。
祖先に敬意を払い、日本の良さを見直す風潮になってくれればいいなぁと切に願うこの頃です。
また、日本の神道学者で國學院大学の学長であった河野省三氏の旧河野邸が神社の敷地に隣接していました。
この事実一つをとっても、玉敷神社がいかに格式高く由緒ある神社であるのかということが分かりますね。
昔の偉人の方々の邸宅は、入口からして素晴らしい構えをしているものです。
しばらく、暑さを忘れて見入っていました。
どっしりしているというか、重みがあるというか・・・。
日本特有の風情を感じます。