最高のおもてなし
先週末、あきる野市にある桐生庵というお蕎麦屋さんに行ってきました。
ご主人はYoutuberで、全国各地のお蕎麦を食べ歩いておられます。
しかし、Youtubeではご自身のお店の宣伝は一切ありません。
あくまでも、訪れたお店の感想を淡々と動画にされるのみ。
そんな奥ゆかしいご主人に一度お会いしたく、またどんなお店なのか知りたくなり、訪問したという訳です。
お店は、大通りから一歩入った狭い路地の先にありました。
私の車(BMW 320d Touring M Sport)でギリギリ通れるくらい。
これ以上大きな車では、辿り着くのがかなり厳しいかもしれません。
さて、お店に入ると、清潔でセンスの良い、落ち着いた店内が広がっていました。
耳を澄ますと、ヒーリング音楽も流れていました。
八組も入れば一杯の店内。
丁寧な仕事をするには、このくらい席数が限界なのかもしれません。
メニューを見ると、並々ならぬ食材への拘りが伺えました。
こちらでは、茨城、福島、北海道の三種の蕎麦粉を使った「三種盛」のお蕎麦がおすすめとのこと。
私たちは、その中でもあえて「茨城の常陸秋蕎麦せいろ」と「北海道の幌加内蕎麦せいろ」を注文。
加えて、海鮮かき揚げをいただくことに。
最初におつまみとしてお出しいただいたのが、蕎麦の揚げ物。
これがまた美味しいのなんの。
これだけで、お酒がグイグイ飲めそうです。
次に出てきたのが、小鉢三種。
もちろん、これらは注文などしていません。
あくまでもご主人のおもてなし。
しかも一つ一つの食材が素晴らしいの一言。
そうこうしているうちに、海鮮かき揚げが運ばれてきました。
写真では分かりづらいのですが、実はかなりの大きさ。
しかも、中に入っている海鮮がどれも新鮮。
冷凍の海鮮などは使っておられないのだと思います。
しかも、油がすこぶる良いのか、カラッとして全く胃にもたれません。
その後、真打ちが登場。
一見すると、二種類どちらのお蕎麦も似ていますが、麺の太さと、蕎麦殻の入り方が違います。
妻は、太めの蕎麦殻入りをいただきました。
おそらく、こちらが「茨城の常陸秋蕎麦せいろ」だったと思います。
私は、細めの蕎麦殻なしの方をいただきました。
こちらは「北海道の幌加内蕎麦せいろ」だったと思います。
お蕎麦も蕎麦つゆも、完璧なまでに調和が取れており、こんなに美味しいお蕎麦は久しぶりにいただきました。
さらにお蕎麦の量もかなり多く、最後の方はもうお腹がはち切れそう。
さらに、ご厚意でデザートに揚げまんじゅうまでご提供いただきました。
そして、最後にお店のお手洗いをお借りしてさらにびっくり。
洗面所を見ると、そのお店の本質がわかると言いますが、こちらのお店は完璧。
一流旅館や一流ホテル以上の綺麗さと心配りです。
わずかな時間ではありましたが、本当に素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
美味しいお蕎麦と素敵な空間。
最高の贅沢ですね。
お世辞抜きに、気持ちの良い週末を過ごすことができました。
ありがとうございました。
近々、また伺いたいと思います。