James Tyler USAの拘り
Royal Blue Shmearというボディカラーですが、これは日本の代理店専用のSpecial Editionで、ヘッドにはその証として特別にSignature Logoが施されています。
通常のカスタムオーダーでは、どんなにお願いしても、このSignature Logoを付すことは出来ません。
もちろんJapan製ではその選択の余地すらありません。
次にネックシェイプですが、こちらもUSA製ならではのVEEシェイプをチョイスしました。
実は、ローポジションはソフトVシェイプなのですが、ハイフレットに向かって徐々にCシェイプに変化していくという、実に凝った作りです。
通常、Japan製のネックシェイプは、EX-Thin 59の一択ですので、こちらもUSA製カスタムオーダーならではの仕様ということになります。
その他、外からは見えない部分ですが、ネックジョイント部には、ボディとネックがずれないようネックヒールのネジ穴に金属製のスリーブを取り付け、ジョイントを強化する特殊加工が施してあります。
このスリーブはネックから1/4インチ出ており、それがボディ側にしっかり噛み合っているようです。
当たり前ですが、この加工にはかなりの精度を要とするため、コストの問題?からかJapan製ではあえて採用されなかったようです。
だからこそ、USA製はネックにボディの振動を余すことなく伝えられているのだと思います。
エフェクターを掛けてしまえば、USA製とJapan製とで、このジョイント方式の違いによる音質の差は小さくなりますが、生成りでは歴然だと思います。
その他の拘り
ピックアップも、Japan製ではあまり見かけないJTS5 Stingray 500というシングルコイルと、JTH Angry Retroというハムバッキングを選択しました。
この組み合わせは、ピックアップバランスが絶妙で、近年、Jimがお薦めするパターンだそうです。
さらに、ペグはロック式のHip Shot Lockingですが、ClassicなFenderストラトスタイルのギター形状に合わせ、あえてペグボタンはクルーソンタイプのClassic Knobを選択しました。
一見、ヘッド表面から見るとクルーソンタイプのペグに見えますが、実はロック式のペグを搭載しているという、見た目とプレイヤビリティの両方を兼ね備えた仕様になっています。
その他、ブースト機能を搭載したLA Classic仕様にしたのも、今回オーダーしたギターの特徴だと思います。