幻の一日10レグ
前日のANAダイヤモンド修行で羽田への戻りが夜遅かったこともあり、自宅には戻らず、二月に一度宿泊したことのある羽田空港内のファーストキャビン羽田ターミナル1というカプセルホテルに宿泊しました。
そのおかげもあってか睡眠時間も充分にとれ、この日は体調も万全。
まさに修行準備は万端です。
まずはJGCカウンターに行き、この日搭乗する予定の10レグ分の搭乗便を全て繋いでいただきました。
これで、私がこの日一日で乗り継ぐ便が全てJALのシステムで把握できるようになり、万一、前便の到着が遅れてもある程度は融通してくれると思います。
一方で、お金とルートとの関係から10レグとも全てエコノミー。
そのため、機内で寝て過ごせるよう、まずはサクララウンジで朝ビールをいただきました。
ダイヤモンド会員であれば、ダイヤモンドラウンジに入れ、パンやおにぎり等をいただけますが、解脱するまでは、サクララウンジにしか入れません。
しばらくは、柿の種やおかきで我慢我慢。
この日の予定ルートは
- 羽田→松山(JAL431便:羽田7:10発、松山8:40着)
- 松山→福岡(JAL3592便:松山9:00発、福岡9:55着)
- 福岡→宮崎(JAL3625便:福岡10:25発、宮崎11:10着)
- 宮崎→福岡(JAL3626便:宮崎11:45発、福岡12:40着)
- 福岡→宮崎(JAL3629便:福岡13:10発、宮崎13:55着)
- 宮崎→福岡(JAL3630便:宮崎14:25発、福岡15:20着)
- 福岡→伊丹(JAL2058便:福岡15:50発、伊丹16:55着)
- 伊丹→松山(JAL2309便:伊丹17:40発、松山18:30着)
- 松山→伊丹(JAL2310便:松山19:00発、伊丹19:55着)
- 伊丹→羽田(JAL138便:伊丹20:15発、羽田21:25着)
一日で東京から10レグが可能なルートは、そう沢山はないかと思いますが、個人的にはなかなか良いルートを見つけたと思っています。
しかし、このフライトスケジュールの最大の欠点は、どれも乗り継ぎ間の時間が20分〜30分程度しかないこと。
天候などで一本便が遅延してしまうと、後続のフライト全てに影響が出てしまいます。
しかも、うかうかしていると、朝ご飯やお昼ご飯を食べる暇すらありません。
ましてや、ゆっくりラウンジでくつろぐ時間など皆無です。
ハラハラ、ドキドキと、空腹との戦いですが、断食ぽくてまさに修行感満載。
焦りと不安との戦いでもあり、ストレス耐性も高まります。
また、飛行機のフライト状況を踏まえて常に先を読んでバックアッププランを考えなくてはなりません。
これも30数年ビジネスの第一線で培ってきた知恵と経験が活かせるというもの。
羽田から松山に向かうこの日最初のフライトでは、乗り換えのために空港の制限エリア内に滞在出来たのは、実質3分。
最初、地上係員の方が乗り換え口におらず、あわゆくそのまま乗り換えが出来ない状況でした。
一旦、制限エリア外に出て再度手荷物検査を受けていては、搭乗時間に間に合わなかったと思います。
それでも、根性でトイレに行って、サクララウンジまで寄ってカフェオレを口に含む程度は楽しめたと思います。
最初のフライトから最先悪く、なんとなく不安な修行の始まりでした。
案の定、松山から福岡に向かう次のフライトも、福岡空港に着陸する寸前に低高度から飛行機が急浮上。
風の影響なのか、天候のための視界不良のせいなのか、パイロットの腕のせいなのかは分かりませんが、法律で決められた安全な高度で滑走路に侵入することができず、着陸をやり直す必要があったとのこと。
結局、福岡上空を旋回し、25分遅れの10時20分に福岡空港に到着。
次の宮崎行きは10時25分発でしたので、間に合わないかと思いましたが、偶然にも宮崎行が15分遅れ。
どうやら、私が松山から福岡に乗ってきた機材がそのまま宮崎行になる便だったようです。
福岡空港では10分程度時間がとれましたので、とりあえず売店でサンドイッチとお茶を買い、爆速で食べた後、トイレに行って宮崎行に乗り込みました。
なんとかスレスレで乗り継ぎもセーフ。
まさにスリル満点とはこのこと。
結局、福岡を出発したのは本来の宮崎到着時刻である11時10分。
宮崎に着いたのは11時40分でした。
その後、福岡に戻る便は12時発の予定でしたが、急遽、機材整備の必要が生じたとのことで、出発時刻が未定に。
ますます混沌としてきました。
結局、福岡に向けて宮崎を出発できたのは、12時35分。
福岡に到着したのは、13時20分でした。
再びの福岡空港では、お昼ご飯に名物のかしわ飯のおにぎりを購入。
しかし、炊き込んだものではなく、白いご飯に具材を混ぜ合わせただけの簡易なもの。
あろうことか、白い米とまだらのおにぎり。
当然あまり美味しくなく、便の遅延で困っている私にとってはふんだりけったり。
その後、もう一度、福岡から宮崎に向かったのは、14時20分。
本来なら宮崎を出発し福岡に戻っている時間です。
そして宮崎に到着したのは、14時55分。
この時点で今後のフライト予定を見直す決断を迫られました。
このままでは宮崎から福岡に出発できるのは、15時25分で、福岡に到着するのは16時過ぎ。
その後、15時50分発予定の伊丹行は、なんと18時過ぎまで大幅に遅延しているとのこと。
そこで、宮崎から福岡経由で伊丹に行くところを宮崎から伊丹への直行便に切り替えることに。
もちろん、一回分のフライトは減ってしまいますが、即断即決しないと、この後のフライト全てがパーになってしまいます。
宮崎の地上係員の方がスーパーバイザーの方で、非常に丁寧かつスピーディに対応いただきました。
感謝感謝です。
伊丹に着いてからは、ラウンジに寄る時間もとれ、順調に松山を往復。
その後は無事に東京に帰れたというハラハラ、ドキドキの10レグもどき修行でした。
実質は、便わ変更したので10レグは幻と化し、9レグに終わりましたが、無事に帰れたので良しとしましょう。
いやぁ〜心臓に悪い修行でした。
また、今回は最初に羽田空港のJGCラウンジで、搭乗する飛行機を全て繋いで欲しいと伝えたにも関わらず、繋がれていなかったことがあとで発覚。
JGCを受け持つ地上係員の方ですから、優秀な人を配置して欲しいものです。
この場合、一度発券した便を全て取り消してやり直しをしなくては繋げられないそうで。。。
地上係員の方は対応が面倒くさいからなのか、宮崎空港では一回、福岡空港でも一回、次の空港でやって欲しいと断られ、たらい回しにされました。
しかし最後に対応いただいた宮崎のスーパーバイザーの方は素晴らしい方で、迅速な対応で素晴らしかったです。
一日10レグの修行は、毎回色々なトラブルに見舞われがちです。
しかし、こんなに効率のよい修行は少ないのも事実。
精神的に落ち着いた修行をするなら、余裕を持って一日8レグ程度に抑えておく方が良いですが、私は近々またスリルを楽しんで一日10レグに挑戦したいと思います。
頭をフル回転させないといけないところも、楽しみながら修行できる要因かもしれません。