郷里の古代を想う
早いもので、今年6度目の帰省。
今回も一週間弱ほど山口に帰省して、在宅勤務をしていました。
7月、山口県は何度か豪雨に見舞われ、その度に避難警告が出るなど、心配な日々が続きました。
気の毒なことに、浸水したお宅もあったようです。
私の実家はなんとか事なきを得ましたが、こういう時に、十分に歩くことの出来ない母が一人暮らしをしていると心配です。
警戒レベルの一番高い避難勧告が出ても、母は一人では避難などできないからです。
ということで、今月も慌てて帰省。
朝早く羽田空港につきましたので、ラウンジでアイスコーヒーと青汁をいただいてフライトまでの時間を過ごしました。
実家に帰ってみると、豪雨のあとはかなり暑い日が続き、高齢の母はかなりきつそう。
しかも、通常でさえ台所に立っていられない母が、私が帰省すると、頑張って食事の支度や後片付けをしようとしてくれるのです。
こんな姿を見ると、涙が出てきます。
いつまで経っても、親は親ですね。
しかし、私はあえて母に色んなことをしてもらいます。
それが、母にとってのやり甲斐であり、生き甲斐になっていると感じるからです。
特に、普段、母が自分一人ですべきことは、心を鬼にして手伝いません。
私は、母が自分一人で出来ないことを手伝うことに徹しています。
病院や買い物に連れて行ったり、細々とした日用品の買い物、ゴミ捨て、庭掃除、銀行、郵便局の用足し等々。。。
物を持ったり、しゃがむことが難しく、歩行器なしでは歩けない母。
宅急便を受け取ったり、ゴミ捨て場まで回収ゴミを持っていくことすら出来ません。
更に胃がんの手術後は激痩せの30キロ台。
歩く足元も心もとないので、何をするにもハラハラドキドキです。
私は高校卒業後、実家に戻った回数が極めて少なく、一昨年までで約20回程度。
学生時代は貧乏で帰省するお金がなかったからですが、就職してからは仕事が忙しく、まとまった休日が全く取れなかったからです。
今の時代では考えられない劣悪な労働環境でした。
その私が、昨年と今年ですでに10数回以上も帰省するハイペース。
今となっては、若いうちからもっと帰省して親孝行すべきだったと猛省の日々。
後悔、先に立たずですね。
しかし、今こうやって母に親孝行できることが唯一の救い。
一方、亡き父には何もしてあげられなかったことが心残りです。
その分、帰省する度に複数回お墓参りをすることで、許してもらっています。
今回も計三回お墓参りにいきました。
母はめったに外出しないため、街が変わる様子を見るのが楽しみな様子。
そこで、今回は7月14日に新規オープンしたばかりの「資さんうどん」に行くことに。
まだ、開店の花輪や立て看板がたくさん立っていました。
私は、以前小倉で一度「資さんうどん」を食べたことがありましたが、この味が忘れられず。。。
このためだけに、もう一回小倉に行きたいと思うほど。
そのうどんが、なんと実家の山口でも食べられるようになったとは・・・。
私も母も、一番人気の「肉ごぼう天うどん」を注文。
大きめのごぼう天が、五本も入っています。
これがまた、いい味を出してくれるんです。
更に、とろろ昆布が入れ放題というところもナイス。
とろろ昆布を入れたお姿がこちら。
母もかなり喜んでくれました。
まだ新規オープンして間もないお店でしたが、お客さんは超満員。
確かに、この美味しさならお客さんはひっきりなしだと思います。
東京にも、是非とも支店を開設いただきたいものです。
人気店になること間違いなしです。
また、帰省中に少し時間が取れましたので、7月21日から山口県立山口博物館で開催されている「大考古博」にも行ってきました。
この歳になって、自分が生まれ育った郷里の歴史や考古学を知りたくなりました。
大の勉強嫌いだった私が、自ら歴史を勉強したいと思うようになるとは。。。
私も歳をとったものです。
県内から出土された遺跡や埋葬品などが多数展示してありました。
残念ながら、写真撮影は入口の土偶のみしか出来ませんでしたが、山口県内に住む人には是非とも見てもらいたいですね。
山口県が大陸との貿易の要の一つであったことがよく分かります。
もちろん、母のお世話も大変でしたが、今回は郷里の古代浪漫を感じられた有意義な帰省となりました。
来月は、8月。
また、一段と暑いことが予想されますが、どんな帰省になるのか楽しみです。