発見の二日目
二日目は、まず驚きからスタートしました。
なんと、宿泊したヴィアイン下関の朝食に、ふく刺しが付いていたのです!
流石、下関のビジネスホテルですね。
その後、朝8時にはホテルを立ち、一路、岩国市にレンタカーで向かいました。
山口県の最西端から最東端までの大移動です。
しかし、あえて高速道路(中国縦貫道)は使いません。
県内を回るのが目的ですから、時間はかかっても一般道の方が良いのです。
なんだかんだで、3時間。
11時過ぎに、ようやく錦帯橋の駐車場到着しました。
この日も茹るような暑さ。
しかし、私は初めて見る錦帯橋の美しさに暑さを忘れて見入ってしまいました。
そうは言っても、お昼時。
時間的にも、これからランチで混み出す時間帯。
そこで、まずは先に腹ごしらえをすることに。
岩国といえば、押し寿司。
岩国城が山の上にあるため、運搬に便利なように考案されたのが押し寿司のきっかけなんだそう。
押し寿司が有名なお高い割烹や料亭はいくつかあるようですが、できれば地元の方の評判が良い、お手頃なお店はないものかと。。。
そこで発見したのが「緑の里」というお店。
錦帯橋から歩いて1〜2分のところにありました。
入口は、一見すると食べ物商売のお店には見えません。
駄菓子屋さん風?
それもそのはず、店先には雑貨が置いてあり、その奥に食事処がありました。
雑貨が陳列されている店内を抜け、いざ食事処にお邪魔します。
すでに中には、お母さんと娘さんの親子連れと、6人で来られた高齢者グループの方々が食事をされていました。
私たちが案内された席の前には、昔懐かしい形のラジオが。。。
単なる飾り物かと思いきや、実際に音が出ているではありませんか!
この雰囲気、とても好きです。
メニューは思いの他、沢山ありました。
うどんやそばと、押し寿司(岩国寿司)の組み合せが豊富なようです。
こだわりメニューにある「岩国寿司セット」も気になります。
しかし、量的にかなり多そうでしたので、断念。
結局、私は小次郎うどんを注文。
山口県の肉うどんは、美味しいんですよね。
ちなみに、なぜこちらを小次郎うどんというかは不明のままでした。
しかし、人参と鳴門で、剣を模したお飾りが添えてあるのは、その表れなんでしょうね。
妻は、岩国寿司と肉うどんのセットを注文。
もちろん、岩国寿司は私とシェア。
甘酸っぱくて、程よい硬さにまとめられた押し寿司が、暑い日差しで疲れた体を癒してくれます。
いやぁ〜、本当に美味しい押し寿司とうどんでした。
おかみさん曰く「こちらのうどんの出汁は化学調味料などを一切使わない全て手作りなのよ」とのこと。
出汁になんといえない旨味とコクがあり、何杯でもいただけるお味でした。
おかみさんは、とても配慮のある優しい方。
気取らなくて良い庶民的なお店で、とても気持ちの良い時間を過ごすことができました。
さて、お腹を満たした後は、いよいよ錦帯橋を渡ります。
この橋が全て木で出来ている訳ですから、日本の技術とはすごいものです。
まさに感動もの。
しかし、残念なことに、この木造の橋に落書きや彫り込みをする心のない人もいるそう。
残念なことですね。
橋を渡りきり、対岸側から見た景色がこちら。
松の間から見える錦帯橋がとても良い雰囲気を出しているとは思いませんか。
江戸時代の木版画に出てくるような雰囲気です。
旧城下町の入口に、岩国藩三代藩主である吉川広嘉の銅像がありました。
錦帯橋を作った方なんだそうです。
近くに、小次郎商店というソフトクリーム屋さんがありました。
世界最高ランクのソフトクリームというのが売りなんだそう。
この日は暑かったので、私達夫婦もソフトクリームをいただきたかったのですが、流石に先程のうどんと岩国寿司でお腹が一杯。
残念ながら諦めることに。。。
代わりに、近くの商店で「夏みかんういろう」を購入。
こちらは、本多屋さんという会社の商品。
これなら、後から夜食にでも食べられますからね。
本当は、山の上にある岩国城まで行ってみたかったのですが、次の予定もあるため、泣く泣く断念。
それでも、錦帯橋周辺には、2時間近く滞在していました。
ゆっくり見るなら、最低半日以上は必要そうです。
また是非伺わせて頂こうと思います。
慌てて橋を戻り、名残惜しみながらも、再度錦帯橋を撮影。
こちらのカットは、よく錦帯橋のPRに使われているものと近いかもしれません。
この石畳も、錦帯橋の良さを引き立てていますね。
最後に、もう一度アップデ写真を撮ると・・・。
この綺麗に組み上げられた橋桁の素晴らしさ。
流石、日本人の仕事です。
この美的感覚や技術を後世に残していきたいですね。
私たちは、後ろ髪をひかれつつも、次の目的地に向かうのでした。