よくできた車
Mazda CX-60の試乗車が入ったと聞き、早速ディーラーに行ってきました。
試乗車は、マシーングレープレミアムメタリックのXD-HYBRID Exclusive Sports。
ガンメタのボディが、スポーティーなこのグレードにかなりマッチしています。
リセールを考えなければ、この色にしたいところ。
まずは試乗前に、内外装チェックです。
黒のナッパレザーシートが高級感を出し、黒基調とアルミの内装はスポーティさを醸し出しています。
シフトノブやドアノブ周りのオーナメントにアルミを使っているところは、BMW M Sportぽいですね。
このインテリアで内装が黒基調になると、少し寂しい雰囲気になるのではと思っていましたが、実車を見て考えが180度変わりました。
これはこれでありです。
やはり実際に見てみないと分からないものですね。
アルミホイールも黒く塗装され、スパルタンな雰囲気。
黒っぽいアルミホイールは、最近の流行りなんでしょうかね?
室内で見るのとは異なり、実際に屋外で陽のあたったボディは格好良さが半端ないです。
マフラーも黒基調で統一感があり、お尻も締まった感じ。
私が購入するなら、ロジウムホワイトプレミアムメタリックの一択だと思っていましたが・・・。
このマシーングレープレミアムメタリックにも心が惹かれます。
とにかく前後どの角度から見ても、ボディがスポーティに見えて素晴らしい。
特に、私はこの後ろ斜め45度から見たマッチョな姿が気に入りました。
日本車離れした欧風なデザインと贅沢なインテリアは、圧巻の一言。
実車を見ると、その場で即決される方も増えてくるのではないでしょうか・・・。
さらに、この「INLINE6」のロゴが、なんとも言えず格好良い。
Mazdaさん、本当にセンスが良いですね。
この価格でこの内外装は、天晴れという感じ。
この仕様であれば、一般的にはもう200万円はお高いのが相場ではないでしょうか。
とにかく、コスパの良い車です。
さて、早速、この後試乗させていただきました。
3.3リッターの直列6気筒ディーゼルエンジンと、48Vマイルドハイブリッドの組み合わせは、初体験です。
運転してすぐに気がついたのは、爆発的な加速感はないものの、もたつきやキックダウンの遅れなどがなく、実用的かつ十分すぎる運動性能を持っているということ。
瞬発力や運転の楽しさを味わうというより、快適性と低燃費に振った車なんだなぁと感じました。
クロカンが、ストレスなくゴーッと進む感じに思えました。
試乗した時間も遅かったので、今回は試乗コースを一周しただけですが、その他いろいろな気づ気もありました。
気に入った点は以下の5つ。
- フロントの見切りが良いのに加え、思ったほど横幅を感じないため、サイズの割に運転がしやすい。
- 最小回転半径が小さく、驚くほど取り回しがしやすい。
- アクセルとブレーキペダルの位置が絶妙で、ハンドルも適度に軽いため、リラックスして運転できる。
- メーター類、ヘッドアップディスプレイ、各種物理スイッチが機能的に配置され、とても使いやすい。
- 遮音性に優れており、ディーゼル車ではあるが、思ったほどカラカラ音が聞こえない。
忖度なく、いまいちだった点を5つあげると・・・。
- ブレーキの踏み加減が甘く、かなり深く踏み込まないと制動しないため、ブレーキングの感覚が掴みづらい。
- シフトノブが電気式でない上、パーキングボタンがないため、あまり使い勝手が良いとは言えない。
- バックミラーの視野が狭いため、安全上もデジタルインナーミラーにして欲しかった。
- ドアの肘掛けが柔らかいソフトパッドだが、途中から急に固くなって痛い。
- 室内はわずかなイルミネーションがあるものの、アンビエントライトと呼べるレベルのものではなく、このクラスにしては夜間の室内が寂しい。
一方で、自動車評論家の方がYoutubeで言われているような低速でのゴツゴツ感や硬さは、素人の私にはあまり感じられませんでした。
また、運転とは直接関係ありませんが、後席に3ゾーンで温度調整ができるエアコアンや、リアシートの角度調整機能があるとなお良かったかなぁ・・・。
しかし、基本的に、デザイン、機能性、コスパは申し分ありません。
後は、自分に合うかどうか、気に入るかどうかの問題だと思います。
高い買い物ですので、いずれにしても一度は試乗されて決められることをお薦めいたします。
幸いMazda CX-60は、現在のところ4ヶ月程度で納車されるようです。
私は、実際に試乗してみて更に気に入りましたが、最終的な決め手にかけるのも事実。
しかし、現段階ではロジウムホワイトプレミアムメタリックかマシーングレープレミアムメタリックのCX-60 XD-HYBRID Premium Sportsが最有力候補の一つです。
もうしばらく悩んで、二週間後にはどうするか最終決断を下したいと思います。
どんなに遅くても9月中には購入車種を決定しなければ。