初訪問
昨日三連休の最終日に、小田原市にある木越ギターの工房にお邪魔してきました。
本来は、ギターの完成まで全てを木越さんにお任せする予定だったのですが。。。
本仮組の写真を送っていただいた際に、木越さんからお声かけをいただきまして・・・。
せっかくですから伺うことに・・・。
急な話でしたので、調整できたのは僅かな時間。
如何せん、東京からはそれなりに距離があるので仕方ありません。
目的は・・・
- 本仮組を終えた二台のギターのグリップの握りを確認するため。
- 実物を見ながら、ボディカラーの相談をするため。
いざ、工房の中に入ると、意外にこじんまりとした工房でした。
Youtubeで見ていただけですので、勝手に大きな工房を想像していました。
しかし、機能的に機材や材が配置され、職人の仕事場と言う感じが伝わってきます。
オーダーしている二台のギターと対面するのは、この日が初めて。
早速、木越さん自ら、ギターケースからギターを2本を取り出してくれました。
期待に胸が膨らみます。
まず、こちらはホジュラスマホガニーボディ、ハカランダネックのKT-Special。
ネックと指板、そしてトップの突板がハカランダという超豪華仕様。
トップ材の杢目も素晴らしいですし、サウンドも柔らかくて丸い私好みの音質。
さて、肝心のグリップはというと、これがまた私好みのシェイプ。
比較的太めですが、それを全く感じさせません。
木越さんも、太鼓判のサウンドに仕上がっているとのこと。
ちなみに、矢堀孝一さんにも弾いていただき、お墨付きをいただいたギターとのこと。
これは嬉しいですね。
続いて、こちらはホジュラスマホガニーボディ、ホンジュラスマホガニーネックのKT-Pro。
こちらも指板はハカランダですが、トップの突板はメイプルです。
ちなみに、ボディトップのハードメイプルと共木だそう。
KT-Specialとは、少し趣を変えています。
こちらのトップ材も、負けず劣らず杢目がばっちり出ていますが、サウンドは前述のKT-Specialとは微妙に異なる音質。
どちらも柔らかくて丸い音質ですが、音立ちが良いのが特徴。
そして何よりも、サスティーンの伸びが素晴らしい。
写真で見るよりも、実物は外観もサウンド数倍素晴らしく、これがお伝えできないのが非常に残念です。
特に、ネックに伝わるサウンドの太さは、特筆すべきものがありました。
音は良いがギターの作りはあまり期待しない方が良い、というネット上の評判もありましたが、いやいや、なんのなんの。
オールハンドメイドで作っているギターで、このビルドクオリティは十分すぎると思います。
材の良さは、もちろん言うまでもありません。
ハカランダネックの方は少し比重が重いため、ヘッドが落ち気味になりますが、他のギターと比べると格段にバランスの良いギターです。
カラーリングや塗装は、木越さんと相談の上決定しました。
詳細はまたのお楽しみということで・・・。
残念ながら、この日は他に予定があり、一時間足らずで工房を後にしましたが、もう少し長い時間、木越さんとお話しをしていたいと思うほど。
ますます、完成が楽しみになってきました。