カスタムオーダーの実情
James Tylerは、USAもJapanも、基本的にカスタムオーダーです。
楽器店で販売しているギターも、楽器店がカスタムオーダーしたものが並んでいます。
ちなみに、James Tyler USAでメイプルトップのギターを製作する場合、製作ロット毎にJimが自ら納得できるトップ材を選定し、購入してくるそうです。
もちろん、Jimの気に入った杢目がない場合は購入しないとのことですので、その際は同じロットではメイプルトップのギターが作れず、納期が遅れる事があると聞きます。
言い換えると、Jame Tyler USAでは値段に見合った一定レベルの杢目がある程度担保されていると言えるかもしれません。
しかし、一方でその杢目が必ずしも自分の好きな杢目であるとは限らないというのも事実。
私が好きな杢目は、真っ直ぐ横に伸びたチューブキルトで、立体感のある3Dタイプ。
しかし、チューブキルトで立体感があっても、トップ材のボディ真ん中の繋ぎ目から杢目が「V」の字型になっているケースや、「へ」の字型になっているケースはNGです。
言わんや、バブルやブリスターと呼ばれる小さい玉の杢目は、いくら立体感があって、綺麗な杢目が出ていても、あまり好みではありません。
私の趣味に合う杢目のストライクゾーンが極めて小さいため、いつもトップ材の選定には時間がかかります。
そのようなわがままな杢目は、5Aグレードやそれ以上のプレミアムグレードでないと、なかなか見つかりません。
最近は木材の枯渇からそのような杢目のトップ材に出会う事も少なく、見つけたらすぐに購入しないと、次はいつ見つかるかも分からないというのが実情のようです。
納得の杢目でオーダー
そんな中、楽器店さんのご好意で、ある程度、納得のいく杢目がみつかりましたので、早速オーダーする事に。
もちろん、James Tyler USAでは杢目や木材の個別指定は出来ませんので、今回はJames Tyler Japanでオーダー。
せっかくのトップ材ですので、綺麗な杢目が最大限活かせるよう、あえてピックガードのないダイレクトマウント仕様(James Tyler Japan Studio Elite / Rear Route)にしました。
ボディカラーはBlue Burstの予定。
仕様の詳細は、今後、少しづつアップしていきます。